ライターの戦略

ChatGPTと無料ツールを使い、海外の論文を使いこなすライターになる方法(PR)

「一歩とびぬけたライターになりたい」

そう考えたときに大事になってくるのが「そもそも、何を書くか」です。

そして、何を書くかを大きく左右するのは「どこから情報を持ってくるか、どこの情報を扱うか」なんじゃないかなと思います。

そこでおすすめなのが「海外」の情報。
そして、それが査読を経た「論文」であれば、なおのこと良さそうですね。

はい。ただ、いざ「じゃあ海外論文や!」と思っても、

  • 海外の論文なんて、どう探すのか…
  • 見つけたとしても、どう読むのか。難しそう…
  • 英検4級なんだけど…(佐々木)

そんな声が聞こえてきます。

さて、ここでもし「誰でも」「簡単に」「短時間で」そんな情報が手に入るとしたらどうでしょうか。

この記事では、そんな方法をご紹介します。結構内緒だったんですが、アドビ(Adobe Acrobat オンラインツール)さんとのタイアップ記事なので、はじめて出すことにしました。

ご注意

「英語の論文だから正解」なんてことはありませんのでご注意ください。調べた情報の正しさなどを責任もって判断するのもライターの仕事です。

論文を探す

Google Scholar

佐々木が海外の論文を探すときによく使うのが、Google Scholar(グーグルスカラー)です。
グーグルスカラーとは、Googleが提供している学術論文に特化した検索エンジンのこと。国内・海外や分野を問わず、さまざまな論文や書籍、資料などを参照できます。

例えば「BtoB(法人対法人)の営業」に関しての論文を探すとしましょう。

  • BtoB 営業
  • BtoB sales
  • B2B sales

といったキーワードで検索すると、下記のように検索結果が表示されます。(ちなみに、英語の論文を調べるときは、ブラウザの翻訳機能を使うと探しやすいです)

被引用数や関連記事も見られる

検索結果は、「被引用数(=ほかの論文や文献に引用された数)」や「関連記事」を参照することもできます。

論文を探せる検索サイトはいろいろあれど、主なサイトのなかで引用数や関連記事まで出してくれるのはグーグルスカラーくらい。「その論文がどれだけ有益そうか」を客観的に判断できるので重宝しています。

読む論文を選ぶ

被引用数で信頼性を確認

グーグルスカラーで論文を選ぶときは、タイトルとあわせて「被引用数の多さ」を見るのをおすすめしています。なぜなら、「論文が多く引用されている」=その内容が、ほかの研究でも参考にされていることの証明と考えられるからです。「内容が有益」でかつ「信頼できる」可能性も高い(※)ので、被引用数は積極的に参考にしましょう。

(※)Googleがサイト評価で被リンクを重視するのも同じ考え方ですね。要は「使える情報」だったら、多くの記事で参考情報として引用や参照されるよね、と。

Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。
(出典:『Google が掲げる 10 の事実』

ただ、グーグルスカラーで論文を探していると「とある問題」にぶつかります。それが「読みづらいレイアウトのPDFファイルがいっぱい出てくる」ということ。

PDFは、論文や書類をもとの形そのままで再現ができる一方で、フォントが小さかったり、謎のフォントだったりと、ウェブでは見づらいレイアウトで読みにくいことが割とよくあります。やってられませんね^^

Adobe Acrobat オンラインツールで論文を快適に読む

Adobe Acrobat オンラインツール

そんなときに便利なのがこれ。
「Adobe Acrobat オンラインツール」です。

PDF関連ソフトはいろいろありますが、セキュリティなども怖いので、基本的にはPDFの開発元であるアドビさん公式のこのソフトで閲覧すればいいかなと思います。(無料でも多くの機能が使えるので、正直なところアドビさんの以外を使う理由はあんまりないかなと)

ちなみに、論文PDFをAcrobat オンラインツールで開くと、画面に最適化された読みやすいサイズで表示してくれる上に、以下のような便利機能も使えます。

  • PDFファイルをオンラインで編集しながら読める
  • PDFファイルの結合やページの追加・削除・挿入ができる
  • PDFファイルをWordに変換できる

つまり、読みづらいPDF論文でも快適に読めるんです。
それぞれどんな機能なのか、具体的に見ていきましょう。

PDFファイルをオンラインで編集しながら読める

PDFに直接、赤入れや下線が引ける

まず便利なのが「オンラインで編集しながら読める」点です。
無料版ではテキストそのものの編集はできませんが(※)、

  • 注釈やテキストコメントを入れる
  • テキストを挿入、装飾する
  • テキストのハイライトをする
  • フリーハンドで描画を入れる

など、多彩な編集ができます。

原稿のやりとりに便利な「フリーハンドで描画」機能

特におすすめなのがフリーハンドで描画機能。どこにでも自由に書き込めるので、読むときのメモのほか、書き上げた原稿を提出するときの補足や注釈にも便利です。

オンラインサービスなので、クラウドに保存しておけば、ほかのパソコンやスマホなどでも閲覧OK!その上、同時編集もできるので、取引先や仕事のパートナーとのスムーズなやりとりにも役立ちます

(※)既存のテキスト編集をしたい場合はAdobe Acrobat Pro(有料)への加入が必要です。

PDFファイルの結合やページの追加・削除・挿入ができる

PDFファイルの結合や、不要なページ削除も簡単

Acrobat オンラインツールでは、PDFファイルの結合やページの追加・削除・挿入もできます。
この機能を使うと、例えば以下のような操作が可能です。

  • 別々のPDFファイルを1つにまとめる
  • 任意のページを削除する
  • 任意のページを追加する

操作も難しくなく、マウス操作でページの削除や追加を選択するだけです。

直感的な操作でカンタンに削除ができる

ちなみに、これらを組み合わせれば、スクラップ風の資料集めもできます。フォルダに該当する論文PDFを入れておくのでも良いのですが、参照した論文を1つのPDFファイルにまとめておくと、参考資料としてパッと添付ができます。クライアントも「おお」となってくれるのでおすすめです。ザッツ小技。

手順はこんな感じです。

スクラップ風資料集めの方法

1.グーグルスカラーで気になる論文のPDFファイルをいくつか集める
2.PDFページ削除機能で不要なページを削除する
3.複数のPDFを結合機能で必要な部分を結合
4.あとは閲覧なり提出なりするだけ

PDFファイルをWordに変換できる

PDFファイルをMicrosoftのWordに変換できるのも、結構気に入ってまして。無料版だと月に2回しか使えないのが辛いんですが、例えば、本文中のテキストを引用して利用したいときにおすすめです。

PDFをWordに変換できる

PDFをWordに変換する機能にドラッグ&ドロップでアップロードすれば、あっという間にMicrosoft Wordのファイル形式である「docx」に変換してくれます。

以下のように、画像もフォントも変換前のPDFファイルをほぼ忠実に再現してくれて、表記やレイアウトが崩れるようなこともほとんどありません。(すごい)

Wordに起こしてみた結果がこちら。高い再現性

ChatGPTで英文PDFの内容をざっくり理解する

ここまでで説明してきたように、Acrobat オンラインツールを使えば、PDFファイルの論文を快適に読むことができるわけです…が、しかし実はもう1つ大きな問題があります。

そう。「英語」です。

いくらPDFファイルが読みやすくなったとしても、このままでは英検4級・バツイチの佐々木は読めません。

そこでこれ。

「英語の壁」に直面したときに活躍するのが「ChatGPT」です。翻訳も要約もしてくれる、すんごいやつです。(ChatGPTは無料版のGPT-3.5でも十分)

特におすすめなのが「概要」の翻訳&要約。英語圏の論文は、だいたい最初のほうに「Abstract(=概要のこと)」がついてまして。すごくわかりやすくシンプルに書かれてるらしいんですが、とにかく英検4級の佐々木は読めません。切れ痔ですし。ただ、ここをコピペでChatGPTに読み込ませ、箇条書きでまとめてもらうととってもわかりやすいです。

以下は実際に、ChatGPTの無料版に「以下の文章を和訳してください。その内容を10個の箇条書きでまとめてください。まとめるときは日本語でお願いします」という依頼をした例です。

ChatGPTに「Abstract」を読み込ませる

 

結果はこちら(GPT-3.5)

 

よく見ると箇条書きが7個しかありませんが、そこは無料版(GPT-3.5)のご愛嬌。とはいえ、これでも十分に内容は理解できますよね。
ちなみに有料版(GPT-4)の結果はこちら。よりクオリティがアップしています。

有料のGPT-4なら、回答の品質がさらにアップ

このようにChatGPTの力を借りれば、英検4級・切れ痔のバツイチでもすらすら論文の概要を理解できます。気になる論文があれば、どんどんAbstractを要約させて、概要を把握していきましょう。これでたくさんの論文をざっくり把握できます。

ChatGPTで英文PDFを深掘りする

概要を把握するなかで「これは特に有益そう」と思える論文を見つけたら、その論文の深掘りターンです。

ここでも、さきほどの「Abstract(概要)」と同じ方法がそのまま使えます。英語の論文には「Results(結果)」「Conclusion(結論)」「Discussion(考察)」といった論文のキモとなる部分がよく用意されています。これらの箇所を、やはりコピペして「和訳して要約してください」とChatGPTに依頼すればOKです。

論文の見出しをざっと見ていくと、結構すぐ見つかります。(下図)

だいたいすぐある

なお、ライティングにあたって「具体的なデータ」や「方法論」が必要になったときは「Test(テスト)」や「Methods(手法)」とある見出し、あるいは画像や表でまとめられている部分を探すと、結構すぐあります。

とにかく見出しをみてればなんとかなります

ChatGPTに日本語をかみ砕いてもらう

ただ、いくら「何が書いてあるか」を日本語にしてもらえても、そもそも専門用語の意味が分からず、結局理解できない…なんてこともありませんか?
実際に佐々木がBtoBセールスの論文をChatGPTに翻訳してもらったところ、「営業担当者が報告したデータを用いて、B2Bの状況において、構造方程式モデリングを用いてモデルを実証的に検証した」とでてきました。意味がわからなすぎてウンコもれそうです。

そこで「わからないので、中学生でもわかるように説明して」とChatGPTにお願いしてみます。すると…

中学生でもわかるように再説明してもらった

どうでしょう、きちんとわかりやすくしてくれました。これなら佐々木でも理解ができます。

ここまでくれば、あとはもう「書くだけ」ですね。

ちなみに、PDFファイルで原稿の提出が必要なときは、「PDFの圧縮」機能が便利です。(もちろん無料)

PDFを圧縮すればストレージの削減にもなる

PDFをドラッグ&ドロップするだけで、大幅にファイルサイズを削減できます。実際に試したところ、1.25MBから496KBと60%も圧縮されました。つよい。

ただ、圧縮率を上げると画像の画質が落ちてしまうので、納品前に「読めるか」のチェックはしておきましょう。

Acrobat オンラインツールでライターの仕事を快適に

今回はAcrobat オンラインツールとChatGPTをフル活用した「海外の最新情報に(ちょっと)詳しいライターになる方法」をご紹介しました。

色々とお伝えしたものの、カンタンに内容をおさらいすると以下のとおりです。

今回の記事のまとめ

・グーグルスカラーで国内外から良質な情報を探そう
・グーグルスカラーのPDFはAcrobat オンラインツールを使って快適に閲覧しよう
・英語や内容がわからないときはChatGPTを活用して要約してもらおう

ちなみに今回ご紹介した機能の多くは無料で使えますが、機能制限・回数制限なしに使いたい方は有料版のAcrobat Proをどうぞ。7日間の無料体験期間もあります。佐々木は有料版です。

これだけでも、ほかの多くのライターさんよりも質の高い情報を得られる可能性が大きく上がりますので、ぜひ次の原稿で試してみてくださいませ!

アドビさんからすごいねって言われたいんで、Xでシェアとかしてもらえると嬉しいです!お礼に愛を送ります。

※この記事で紹介した機能の詳しい操作手順はこちらからどうぞ!