Webライティング完全ガイド – 22の流れと5つのテクニック

そもそもwebライティングって、何?どう進めたらいいの?
って意見をもらいすぎるので、自分が普段行っているwebライティングを細かくステップに分けて説明していくよ!

ちなみに筆者である佐々木は初心者ライター向け講座の講師であり、未経験の方数百人に教えてきた経験があるので、皆様のお役に立てるかなと思います。

そもそもwebライティングとは何?→「書いて」って言われた記事を、報酬もらって書くweb上の記事

まず初めにそもそもwebライティングって何かというと、文字通りweb上に文章を書く仕事です。

例えば、
・webサイトにコラム記事や、ノウハウ記事など
・ネットショップの商品説明文
・webメディアにインタビュー・取材記事
などを書いては納品するお仕事です。

「web」ライティングである以上、当然雑誌や本などの紙媒体における執筆とは経路が違います。

大きく違うのは3点

  1. あらゆる媒体(特にスマホ)で見られることを強く意識する必要があること
  2. google検索で上位に行くための技法が必要なこと
  3. SNSで拡散されるための技法が必要なこと

これらについて簡単に説明します。

あらゆる媒体(スマホ)で読まれることを強く意識する必要があること

まず、スマホ・PC・タブレットなどなど、多くの端末で読まれることを強く意識する必要があります。
紙のように、どこにどう書かれるかが決まってないからです。

1つの記事に対する読者はたくさんいます。

電車でiphoneで読んだり、部屋でiPadで読んだり、会社でMacで読んだり…などなど

そのため、どの記事で読んだとしても読みやすい構成じゃないとだめです。

google検索で上位に行くための技法(SEO対策)が必要なこと

長く読まれるためには、検索から読んで貰う必要が出てきます。
とすると、そもそも検索で上位(最初の方)に出てくる必要がありますよね。

で、実は「検索で上位に行く手法」というものがあります。

なので、それについても知っておく必要があるわけです。

詳しくは以下の記事をご覧ください!

【ド初心者向けSEO】情報多くて挫折も多いから、ド初心者むけの基本だけまとめるねWeb上にあふれる、SEOに詳しい人の本質的なSEOあるよね。 ・なるほど ・これはすごそう ・できるようになったら勝てる ...

SNSで拡散されるための技法が必要なこと

「検索で上位に行く必要があること」とお伝えしましたが、一方でSNSで拡散して貰う必要もあります。
要は「SNSでシェアしたくなる」記事です。

もちろんそのためにできることというものはたくさんあります。

一例を挙げると、
・賛否両論がでる話題にする
・企画段階で想定読者を巻き込む
・とにかく笑える記事にする
・読んでみたくなるようなタイトルにする
などなど。

と、ここまで色々とwebライティングの特徴についてお話をしてきました。

ここからは、実際にどうやって記事を書いていくかについてご説明をしていきます。

記事の準備

まずは記事の準備です。

いきなり書きたくなる気持ちもわかりますが、大体にしていきなり書くとうまくいきません。

・なんとなく書く
・だんだんどこまで書いていいかかわからなくなる
・だんだん何を書いているのかわからなくなる

→消す

ということが起こるからです。

そこで、まず記事を書く準備から、ご説明していきますね。

目的の確認

まず記事を書くということは、その記事をどうしたいのかという目的があるはずです。
例えば集客と一言で言っても、

  • 検索流入で集客をしたい
  • SNSで集客をしたい
  • 広告の集客の受け入れ先のページにしたい
  • その記事自体で何かを売りたい
  • 企業にとっての何かしらのブランディングにつなげたい

などなど、一つの記事をとってもどういった目的があるかは全然違いますよね。

なのでここをはっきりするようにしましょう。

それ次第で発注してくれるクライアントに対して自分がどう提案するかということが全然変わってきます。

例えば集客であれば、

  • SEOの実績を見せたりどういうワードがPVが稼げそうか
  • どういうワードが成約、お申し込みなどに繋がりそうか

などなど色々な戦術があるので、それを選ぶためにもまずは目的をはっきりさせることが必要です。

っていっても

  • どうやって目的を確認するのか

という?が浮かびまくってると思いますので、少しだけ解説します!

どうやって目的を確認するのか

目的の確認の仕方は簡単で
「聞いてみること」です。

そのビジネスの目的なんて、その運営者しかわかりません。

ただ、お客さんに「目的はなんですか?」と聞くのは、お客さんに頭を使わせすぎです。

なので、こっちから「メディアを見てると、目的はこんな感じかなーと思うのですがいかがですか?」くらいに聞いてみましょう!

「このライターは考えてる人だ」という印象を与えることができます!

ターゲットの確認

記事の目的がはっきりしたら、どのような人に読んでほしいのかをはっきりさせましょう。
特にターゲットを考えるときに大事なのがそのターゲットがどういうお悩みを持っているか、というところです。

おすすめの化粧品ひとつをとっても、

  • 時間はあってもお金のない学生
  • お金はあっても時間のない40歳社会人

とでは悩んでることがそもそも違うはずで、すると伝えることは違ってきますよね。
(前提として「誰もが満足する文章」というのは存在しません。)

なので、
・どんな悩みを持つ
・誰に伝えたいのか
というところをはっきりさせましょう。

メッセージの確認

どんな悩みを持つ・誰に伝えるのかが決まったら、次に考えることは何を伝えるか、というところです。
例えば

  • その悩みの解決策を教えるノウハウ記事なのか
  • そのお悩みはこの商品を買ったら/このサービスを買ったら解決する、という何かを売るページなのか

などなど、読者に何を伝えるか、というところがすごく大事です。

キーワードの確認

ターゲットにどんなメッセージを伝えて・そのターゲットにどうしてもらうか、というところまで決まりました。
更に、もし検索流入を重要視する場合は、どんな検索ワードで流入してほしいのか、というところを必ずはっきりさせましょう。

多くの場合はWebライターはこのような【検索流入での集客記事】を求められます。 ほんとこのパターンが多いです。バズを狙え、なんていう依頼は正直あまりありません。

ただ、この場合、どのワードを狙うかがはっきりしていないと、ライターとしてどういった成果が出せてるかというところを伝えにくいです。

もしクライアントが想定するPVに全然足りない場合、もしかするとその検索ワードそのものがあんまり検索されないワードというだけかもしれません。

なので私は「このワードで上位を狙います」という形でクライアントとしっかり話し合いをして、そのワードで上位が取れたら、クライアントにはきっちり自分が成果を出したと伝えるようにしています。

それがクライアントの満足度やひいては自分の単価アップ継続などに大きく貢献してくれるわけです。

記事を書く

事前に記事を書く前までの様々な準備事項については以上の通りです。

では具体的に記事を書く方法について説明していきますね!

リサーチをする

まず何よりも大事なのかリサーチ。もうこれよこれ。

SEO的な記事を書く場合も、ただ単に専門的な知識をしっかりと書く場合も、必ず事前にリサーチをする必要がありますよね。
特に求められるのがSEOライティングなので、簡単に補足をしておきます。

まず自分が狙う検索ワードで実際にどんな記事が上位となっているのか、というところを必ず確認する必要があります。
その記事は大いに参考するべきなんです。
なぜかと言うと、既に上に上がってる記事=【Googleが評価している記事】だからです。

自分がその上位の記事を調べた後は、なんでその記事がそのワードで上位に来ているのかというところを考え、その記事よりも良い記事・より読者のためになる記事を書くようにしましょう。
ちょっと具体的な方法、SEOの入門については以下の動画で解説をしていますのでご覧ください。

構成を作る

リサーチが終了したら、次にやるべきは文章の構成を作ることです。
文章は構成から作ることでとても論理的にかつ速く分かりやすく書くことが可能になります。

構成から作る具体的な方法については以下の本を読んでみてください。

あわせて構成を作るためにすごく役に立つのが文章の「型」を使うということです。

文書の型の作り方については以下の動画をご確認ください。

■文章を早く書くために必要な型の一つ「モゲタ」

■文章を早く書くために必要な型の一つ「PREP」

情報の粒度を確認する

記事を読んでいる時にもし、「いちご・バナナ」と説明が続いた後に、急に「さんま」についての説明が来たら、何について書いているのか混乱してしまいますよね。

そこで必ず情報の粒度をきちんと合わせるようにしましょう。

見出しで結論が分かるようにする

読者は本文をしっかり読んでくれるということはありません。
多くの見出しをざっと見て、その中で気になるところだけを読むのです。

そのため、見出しを読んだだけで中身が全部分かるようになっておく必要があります。

特にあまり良くないのが、見出しの時点でその見出しの中身が何を言ってるかわからないもの。
例えば、見出しが「XXなの?」と言う疑問で終わってるもの。

「この記事読みにくいな」と思った瞬間に読者はストレスを感じ離脱してしまったり、そのメディアに対して良い印象を持ちません。
そのため、もったいぶらずに見出しで必ず結論まで伝えてしまいしょう。

リード文を作る

リード文は読者がその記事の質を最初に判断する、とっても重要な場所です。
この出来次第で完読率が大きく変わると言っても過言ではありません。

考えるべきは

  • 読者を共感で引き込んで、読者の疑問こうだよね、と伝えてあげて
  • それに対してその内容に詳しい自分がこんな感じで教えてあげるよ、その疑問を解決してあげるよ
  • 難しくないからね

と、疑問・それを読むメリット・権威性・簡易性など伝えることが大事です。

詳しくは以下の記事にまとまっていますのでぜひ読んでみてください。

【穴埋め式の例文つき】リード文の書き方の基本と絶対外せない5つのコツ読者の心を掴むリード文には必要な要素が決まっています。この記事ではその要素の解説と、読まれるためのリード文の書き方をご説明。さらにwebライティングの外注先にであるwebライターさんにだけ公開していた「誰でも読まれるリード文が書けるテンプレート」を特別公開します!...

まとめを作る

構成とリード文ができたら自分の場合は先にまとめを作ってしまいます。
まとめで書くべきなのは、その記事で伝えたことを改めて伝えてあげることです。

リード文の時点で全体像として伝える、もしくは目次で最初に伝える。
その詳細を本文で伝えて最後にまとめでも伝えてあげる。

Webの読者は本当になかなかちゃんと読んでくれないので、3回ぐらい伝えてあげる必要があります。
最後のひと押しをする役目と考えてみてください。

で、まとめの後が大事です。
まとめの後にその記事を読んだ後にどうアクションして欲しいか、というところに大きくかかります。

例えばTwitterのフォロワーになってほしいのであればTwitterのフォローボタンを置くべきですし、何か買って欲しいのであれば最後にひと押しを押す必要があります。
この部分はCTA( コールトゥアクション)と呼ばれてとっても大事な部分です。

中身をかく

リード文とまとめができたら最後に本文に入ります。
本文を書くのは構成ががっつり決まっていればそんなに難しいものではありません。

とはいえ慣れないうちは詰まってしまうのも事実。
そこでお勧めしたいのが小見出しの中で「PREP」を作るというもの。

見出しと重複してもいいので、最初の一文目でその見出し内の結論を伝えます。
その次に、その理由→その例→見出しの結論
という順で伝える。
PREPの流れにするというわけです。
そうすることで読みやすいだけではなく、文章の根拠もしっかり伝わるので、納得感がありとても読みやすいものになります。

パラグラフライティング

上述の通り小見出しの中でPREPを使っていればそんなに問題はないのですが、見出しの中で重要なこととして1文目でその見出しの結論を必ず伝えるということです。

なぜかと言うと、見出しを見てる時の人の目の動きや頭の使い方と、本文を読むときの見出しの見方は変わってきます。
そのため見出しの中でもまず結論を伝えてあげることで、「この見出しの中では何を言いたいのか」ということを読者にイメージしてあげることができます。

そのため、まずは見出しの中でも一番目に必ず結論を書きましょう。
この手法はパラグライディングと呼ばれ、英文や論文などでよく使われる 手法です。

読みやすく整える

文章を一度書き終えたら、その次にやるべきはその文章を読みやすく整えることです。
ではその整え方についてステップごとにご紹介をしていきます。

見出しと見出しの間をつなぐ

まずは見出しと見出しの間を繋ぎます。
一つの見出しの本文が終わった後にいきなり次の見出しに入ってしまうと、読者は唐突感があってなかなか話についていけません。

そこでその見出しが終わった時には、必ず「次の見出しでは何を伝えるか」を先に伝えてあげましょう。

箇条書きなどのデザイン

見出しと見出しのつなぎが終わったら、次にやるべきは文章自体の装飾です。
まずは箇条書きをしたり、必要に応じて改行を増やすなどをして、文章自体を読みやすくしてあげましょう。

また枠線をつけるなどもすごく効果的です。
具体的には以下の記事にて説明をしておりますのでご参照ください。

初心者の文章を劇的に読みやすくする「文章のデザイン」3つのコツ自分の文章って読みやすいかどうか不安。 でも、そもそも「読みやすい」文章とは何でしょうか? 明確な正解は、もちろんありません。 ...

語尾

文書の見出し、装飾が出来上がったら次に語尾を整えましょう。

同じ語尾が続いていると人間はとってもリズムを悪く感じて、すごくストレスが溜まります。
語尾を変えてあげるだけでもとても変わりますので、是非行ってみてください。

詳しくは以下の記事で説明しています。

語尾のリズムに注意するべき理由と、よくつかう語尾8選

間違えやすい日本語を確認する

  • このブランドは高級なので敷居が高い
  • 議論がなかなか進まず煮詰まってきてしまったので解散する

この二つの事例が日本語として間違いだということは分かりますでしょうか?

そう。意外と「私は大丈夫」と思っている人でも、間違いやすい日本語というのはやっぱりあります。

でも言葉を仕事としているWebライターとしては間違えるわけにはいきません。

なぜならメディアの信頼度が落ちてしまうかもしれませんし、読者がちゃんと読み進めてくれないということがあり得るからです。
気になる人は間違いがすごく気になるので、そこでモヤモヤして文章の中身をなかなか理解してくれなくなってしまいます。

そのため、細かい日本語の意味も普段から気をつけておくようにしましょう。

論理の飛躍を探す

文章を書く上で非常に大事なのが、読者の理解がちゃんと追いついているということです。

当たり前ですね。

ただ油断してしまうとついつい「これくらいわかるだろう」と説明を省略してしまうことがあります。
もしくは根拠をよく考えずに書いてしまった結果、読者に疑問が生まれてしまい、読者が納得してくれなかったり信頼してくれなかったりということがよく発生しています。

これ添削しているととっても多いです。
そのため論理の飛躍には本当に気をつけましょう。

具体的にどうするかといえば、自分で改めて読み流すことの他に、誰か別の人に読んでもらって文章の筋が通っているか、というところを確認してもらうことです。
意外と陥りがちなところなので、自分は大丈夫と思っている人もぜひ一度他の人に読んでもらってみてください。

具体例を足す

文章を読んでいて納得感がないなぁと感じる時に多いのが、具体例がないことです。
抽象的な話ばかりで
「で、結局どういうことなの」
「で、実際どう使えるの」
っていうところが抜けてしまっているパターンがよくあります。

基本的に一つ何か話題を出したら一つ具体例を出すこれを徹底するようにしましょう。

全てに根拠をつける

具体例と同様に、何か自分が「こうです」と言った時には、あまりにも明確な常識・もしくは一般的な考えでない限り、(と言うか基本的にそのようなものはないので)必ず根拠をつけるようにしましょう。

それが論理的な文章を書く第一歩です。
一つ一つの文章に対して「何で?」というところを必ず答えられるようにしましょう。

(もちろん全部書いてあるとくどいので、適宜省略することもあるよ!)

自分で出した問に答えられているかチェックする

記事を添削しているととても多いのが、「自分で出した問いに答えられていない」ということです。

例えば「Webライターは働く場所が自由」という見出しにも関わらず、
その見出しの締めの文章では「その点、Webライターなら自分の実績に応じて報酬もアップしやすくなります。」
と、まったく別の結論を書いてしまうケースです。

このように、初めはその問いに答えるつもりで文章を書いているものの、文章が長くなってくるとついつい問いを忘れてしまう、ということはとてもよくあります。
なので最後に必ず読み直すもしくは他の人に見てもらうことで、文章が通るようにしましょう。

誤字脱字を探す

誤字脱字、これは多い人は本当に多いものです。
かくいう私もとっても多いです…。

なので私の場合、改めて自分で読み直すということはもちろんなのですが、それ以外にも記事を納品する場合には必ず他の人に読んでもらうということをしています。

何かしら自分で対策を立ててみて、それがうまくいくまで何度も色々な方法を試してみてましょう!

そもそも書けない場合

そもそも文章をなかなか書けないという場合、

  • 書く内容がわからない
  • どうかけばいいかわからない
  • なんかわからないけど書きたくない

など、いくつかの原因が考えられます。

そんなときは、SEOライティングの基礎がわかると書きやすいので、以下の記事を読んでみてください。

【ド初心者向けSEO】情報多くて挫折も多いから、ド初心者むけの基本だけまとめるねWeb上にあふれる、SEOに詳しい人の本質的なSEOあるよね。 ・なるほど ・これはすごそう ・できるようになったら勝てる ...

基本的に、競合の記事を読んでいるとかなり文章は書きやすいもの。

ただし、それでもうまく書けない場合は
・友達に話す感じで喋ってみる
・タスクを細分化する
などを試してみてください。

参考:http://mats2.net/writer-kakenai

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